第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PH-12(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 サカキのシュート構造と光環境との関係
Relationship between the structure of Cleyera japonica shoots and the light environments.
所属 京都府立大学大学院
要旨本文  樹木の分岐構造を把握することにより,樹冠の維持機構を明らかにすることができる。落葉広葉樹コナラ(Quercus serrata)においては,林冠部の枝の各年齢の部分(年枝)あたりの分岐率が一定に保たれ,その構造が維持される機序が報告されている(Sumida & Takai 2003)。本研究では,コナラとは対照的に林内の下層に生育する常緑樹であるサカキ(Cleyera japonica)に対して同様の解析を行った。枝の分岐率と葉の内部構造の発達や厚さなどの変化率とが対応するように枝構造が維持されている可能性があることは既に報告済みである。一方サカキに関して個体内のシュートの位置と分岐との関係が明らかにされている(Suzuki 2002)が,枝の光環境を含む解析は行われていない。そこで本研究では様々な環境に生育するサカキ16個体を対象として,サンプルとする枝上の葉の光環境の通年変化をオプトリーフを用いて調べ,個体内での枝の位置や光環境と葉量の蓄積や枝の分岐率との関連に関する解析を行った。これらの結果とともに,サカキの枝の発達に影響を与える要因について考察した結果を報告する。
著者氏名 ○岸大地 ・ 隅田明洋
著者所属 京都府立大学大学院生命環境科学研究科
キーワード サカキ, 光環境, 樹形
Key word Cleyera japonica, light environments, tree architecture