第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

生理部門[Tree Physiology]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PG-37
発表題目 常緑樹の葉は落葉樹よりも強度が高いだけでなくより大きな変形に耐える
The leaves of evergreen trees are not only stronger but also more extensible than deciduous.
所属 東北大学
要旨本文 植物の葉は風雨や被食等の物理的な刺激に晒されるため、葉の力学的特性は葉の寿命と密接に関連する。葉寿命の長い種は短い種に比べて葉の強度(破壊に必要な力)が高いことが知られている。一方で、葉の強度だけでなく、どれくらいの変形まで破壊せずに耐えられるか(伸展性)も、葉の寿命には重要である。しかし、葉の寿命と葉の伸展性の関係はこれまで研究されていない。広葉樹15科から同じ科の常緑樹と落葉樹がペアになるように15ペア30種を選び、葉を採取した。葉から二次脈を避けて長方形の小片を採取し、材料試験機を用いて引張試験を行った。引張試験では葉片がちぎれるまで、ひずみと応力を連続的に記録し、ヤング率(材料としての剛性)、強度、伸展性などの力学特性を算出した。葉のヤング率、強度、伸展性はすべて常緑樹のほうが大きかった。ヤング率と伸展性は互いに負に相関したが、同程度のヤング率における伸展性は常緑樹のほうが大きかった。葉を長持ちさせるためには強度だけでなく伸展性も必要なことが示唆された。
著者氏名 ○梶野浩史1 ・ 小野田雄介2 ・ 彦坂幸毅1
著者所属 1東北大学生命科学研究科 ・ 2京都大学大学院農学研究科
キーワード 葉の力学特性, バイオメカニクス, 葉の経済スペクトラム
Key word Leaf mechanical properties, Biomechanics, Leaf economic spectrum