第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PF-40
発表題目 根域抑制栽培したヒノキ少花粉品種の種子生産について
Seed productivity of less pollen varieties seed trees utilizing root restricted culture system of Chamaecyparis obtusa
所属 山梨県森林総合研究所
要旨本文  スギ・ヒノキ花粉症に対しては、花粉の少ないスギ、ヒノキが選抜され、スギでは、人工交配採種園や閉鎖系温室内交配園の実用化がはかられている。一方、ヒノキでの閉鎖系温室内交配園等の交配管理については、まだ始まったばかりである。そこで、ヒノキ少花粉品種採種木からの高品質栽培の確立を目的として、農業用収穫コンテナを用いた根域抑制栽培を検討している。根域抑制栽培の効果を評価するため、15年間根域抑制栽培により育成している少花粉ヒノキ採種木について、2022年にジベレリン処理した個体の球果および種子生産量を調査した。対照として、同時期に造成された少花粉ヒノキミニチュア採種園でジベレリン処理した個体の球果および種子生産量を調査した。根域抑制栽培採種木の球果生産量は、ミニチュア採種園採種木の6割程度であったが、種子生産量は7割程度の収穫が得られた。ミニチュア採種園では系統による球果および種子生産量に偏りがみられたが、根域抑制栽培では、系統による球果および種子生産量がミニチュア採種園より平準化され、高い遺伝的多様性を持った種子が生産された。
著者氏名 ○西川浩己 ・ 馬目恭行 ・ 保坂由美
著者所属 山梨県森林総合研究所
キーワード ヒノキ, 種子生産性, 少花粉品種, 根域抑制
Key word Chamaecyparis obtusa, Seed productivity, less pollen varieties, root restricted culture system