第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 532
講演番号 PF-36
発表題目 関東育種基本区ヒノキ精英樹クローンのジベレリン処理による雄花着花量評価
Evaluation of male cone production of Chamaecyparis obtusa plus tree clones in Kanto breeding region.
所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所
要旨本文 ヒノキ花粉症はスギと同様に社会問題化しており、花粉の少ない(少花粉)ヒノキの普及が行われている。今後世代を進めて少花粉品種等を開発するにあたり、遺伝性が高い形質と考えられる雄花着花性は非常に重要な形質であり、またヒノキにおいてもゲノム情報を用いた育種が可能となってきたことからも、各精英樹の特性として情報を整備しておく必要がある。第一世代精英樹の雄花着花性は過去にも調査されてきたが、夏期の高温化が進んだ近年の着花性は調査されておらず、再評価する必要がある。本研究では、林木育種センター内に植栽されている関東育種基本区のヒノキ第一世代精英樹約300クローンについて、雄花着花量評価を行った。2021年には163クローン297個体について、2022年には2021年と重複する19クローンを含む154クローン278個体について、7月下旬から8月上旬にかけて枝2〜3本ずつ1枝あたりジベレリンペースト約2mgを埋め込んだ。翌年の4月に枝ごとに雄花の着花量を観察し、着花指数として評価した。2年間の着花調査結果および過去のデータも合わせて年次変動等について検討した結果を報告する。
著者氏名 ○坪村美代子1 ・ 松下通也1 ・ 大平峰子1 ・ 高橋優介1 ・ 木村恵2 ・ 福田陽子3 ・ 田村明1
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 2秋田県立大学生物資源科学部 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター北海道育種場
キーワード ヒノキ, 雄花, ジベレリン
Key word Chamaecyparis obtusa, male strobili, gibberellin