第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PF-28
発表題目 ヒノキの薬剤感受性に関する遺伝学的研究
Genetic studies on the fenitrothion sensitivity in Chamaecyparis obtusa
所属 森林総合研究所林木育種センター
要旨本文 ヒノキ(Chamaecyparis obtusa)には、フェニトロチオン(商品名ではスミチオン)をはじめとする有機リン酸化合物に反応し、異常落葉現象を示す薬剤感受性個体が存在する。これまでの先行研究から、この落葉現象の発生率はヒノキ全体のおよそ10%前後であり、ヒノキ精英樹の中にも感受性クローンが存在することが報告されている。現在、我々は日本全国のヒノキ精英樹における薬剤感受性クローンのスクリーニングとその遺伝的特性を明らかにするために研究を進めている。これまでに関東育種基本区で選抜された感受性クローンの自殖家系とオープン家系を対象とした感受性形質の評価と遺伝学的検証から、メンデルの遺伝の法則に則って顕性遺伝する形質であることを明らかにした。また、自殖家系についてはゲノムワイドなジェノタイピング手法を適用することで感受性形質に関連する遺伝領域の検出を試みたので報告する。
著者氏名 ○平尾知士1 ・ 小長谷賢一2 ・ 楠本大3 ・ 七里吉彦2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林バイオ研究センター ・ 3東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林
キーワード ヒノキ, 連鎖地図, 自殖家系, フェニトロチオン
Key word Chamaecyparis obtusa, Genetic linkage map, self-pollinated progeny, Fenitrothion