第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PE-55
発表題目 100年生ヒノキ人工林における材積成長
Wood volume increment of a 100-year-old Chamaecyparis obtusa plantation
所属 神戸大学
要旨本文 収穫期を過ぎた人工林が増加する一方,壮齢・高齢林の成長動態に関する情報が不足している。本研究では,寺院の補修を目的として長伐期管理されてきた比叡山延暦寺(滋賀県大津市)が所有するヒノキ人工林において,95~113年生の成長量について,計4回の毎木調査から明らかにした。95年生時の立木密度は357本/ha,材積量は354.4 m3/haであり,長伐期施業収穫予想表(~120年)の最も地位が低いSI=11の約1/3の低密度であり,材積も約20%少なかった。113年生時では利用間伐や倒木により密度は283本/haに減少した一方で,材積は533.1 m3/haに増加し,SI=12(805本/ha,558 m3/ha)に迫る材積に達した。18年間の平均連年成長量は10.5 m3/ha/年で,収穫予想表の最大値(SI = 19,7.1 m3/ha/年)を上回った。立木のDBHは斜面上部で特に増大しており,林齢とともに標高による差が小さくなった。高齢林では収穫期までの成長が遅い斜面上部の立木が成長し続けることによって林分の材積成長が維持されると考えられる。長伐期施業では,成長の良い斜面下部から収穫し,壮齢・高齢期に斜面上部から収穫することで,年輪幅が密な良質の大径材を生産できると期待される。
著者氏名 ○石井弘明 ・ 城間一輝
著者所属 神戸大学大学院農学研究科
キーワード 高齢人工林, 間伐, 年輪
Key word old-age plantation, thinning, tree ring