第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PE-32
発表題目 鳥取県におけるスギ当年生コンテナ苗の初期成長
Initial growth of Current-year Containerized Sugi Seedlings in Tottori
所属 鳥取県林業試験場
要旨本文 鳥取県内におけるスギコンテナ苗は、苗木業者等が2年間かけて育苗した後に出荷を行う2年生苗が通常であるが、今後の造林面積の拡大に伴い、大量の苗を確保しなければならないため、育苗期間及び育苗コストを低減することができる当年生苗を用いることが検討されている。しかし、鳥取県産の当年生苗の植栽事例は無く、植栽後の成長等に係る知見は無いため、当年生苗を用いた造林施業の適切な管理手法の基礎資料とすることを目的として、以下のとおり試験を行った。令和4年11月に、少花粉スギ当年生実生コンテナ苗と、比較対象として従来から出荷されている苗木である少花粉スギ2年生実生コンテナ苗及び在来品種スギ2年生挿し木苗を植栽し、樹高及び地際径を調査した。その後、翌年3月に積雪による倒伏状況を調査し、3月から11月までの毎月、樹高、地際径等を調査した。結果として、少花粉スギ当年生実生コンテナ苗は、積雪による倒伏状況は他の種類と同程度であり、春先から良好な樹高成長を続け、1成長期後には平均樹高が最も高くなっていた。ただし、他の種類と比べてウサギ食害に遭いやすい傾向が見られたため、今後も継続して調査する必要がある。
著者氏名 ○赤井広野
著者所属 鳥取県林業試験場
キーワード スギ, コンテナ苗, 初期成長
Key word sugi, cotainerised seedlings, Initial growth