講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付	2024年3月10日
開始時刻	ポスター発表
会場名	531
講演番号	PE-30
発表題目	シラビソ人工林帯状伐採地に植栽された広葉樹の成長 Growth of planted broad-leaved trees at strip cutting sites in an Abies plantation
所属	山梨県森林研
要旨本文	同齢単純一斉人工林を異齢混交林にする試みとして実施された人工林帯状伐採地において、残存人工林、帯状伐採地の植栽落葉広葉樹と天然更新木の成長と生残を調べた。2005年に、44年生のシラビソ人工林が約10m幅で伐採され、2007年に5種の落葉広葉樹（ブナ、ミズナラ、ヤマハンノキ、イロハモミジ、ヤマザクラ）が1000本/haの密度でランダムに植栽された。2010、16、23年に、シラビソ人工林、落葉広葉樹植栽木、天然更新木の成長と生残を調べた。シラビソ人工林（胸高直径3cm以上）はダケカンバなど若干の天然更新木を含め、2010年の502本/haから2023年の471本/haと若干の減少が見られた。落葉広葉樹植栽木は、2010年の646本/ha、2016年の397本/ha、2023年の332本/haと約半減していた。中でもヤマハンノキの減少が著しかった。天然更新木（樹高30cm以上）は、2010年には見られなかったものの、2016年の267本/ha、2023年の274本/haが見られ、そのほとんどはカラマツであった。平均樹高では、落葉広葉樹植栽木は2010年の150cm、2016年の240cm、2023年の361cm、天然更新木では2016年の189cm、2023年の346cmであった。
著者氏名	○長池卓男
著者所属	山梨県森林総合研究所
キーワード	混交林, 広葉樹, 帯状伐採
Key word	mixed forests, broad-leaved trees, stripped cutting