第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PE-1(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 ミズナラ若齢林の保育:成長と樹形に着目した種内・種間競争の影響解析
Early silvicultural practices for Japanese Oak: intra- and interspecific competition on growth and stem quality
所属 北海道大学
要旨本文 ミズナラは材質に優れ高い需要がある。しかし、育林技術が確立されておらず優良大径材が伐採されていく中で資源量は減少している。一般に広葉樹では、材の通直性を求めるため、 初期密度を高くして枝分かれを抑える必要がある。植栽時の低コスト化の観点から、母樹が遠い場合において人工播種による育成方法の確立が期待される。そこで本研究では、2006年のかき起こし後に堅果を播種した更新地におけるミズナラの成長を調査した。生育期5年目においては播種起源のミズナラが多数成立した(平均本数密度5.51±4.43本/m2)。しかし、生育期11年目には天然更新したダケカンバが樹高で上回る(平均樹高2.86±0.94 m)ようになり、多くのミズナラ(2.11±0.56 m)は被圧されていた。このことから、この時期(5-11年目)の除伐がミズナラの生育に不可欠であることが示唆された。ただし、密生したダケカンバの存在は、ミズナラの樹幹からの過剰な分枝を抑制する効果ももつ。17年目の生育期にあたる2023年における樹形を評価し、樹幹解析によって明らかにした樹高・直径成長経過とのトレードオフ関係をもとに、ミズナラの初期の保育技術、とくに除伐のタイミングや強度について議論した。
著者氏名 ○原谷日菜1 ・ 吉田俊也2
著者所属 1北海道大学大学院環境科学院 ・ 2北海道大学北方生物圏フィールド科学センター
キーワード 広葉樹施業, 樹幹解析, かき起こし, 天然更新, 人工播種
Key word Management of broadleaved forest, Tree-stem analysis, Scarification, Natural regeneration, Artificial seeding