第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PD-67
発表題目 GEDIデータによる森林資源量の解析
Analysis of forest resources using GEDI data
所属 森林総合研究所
要旨本文 2019年から運用が開始されたGEDI(Global Ecosystem Dynamics Investigation)は、低・中緯度地域のレーザーデータを取得する衛星LiDARであり、森林の3次元構造を広範囲に取得することが可能である。森林の地上バイオマス量は林冠高と高い相関を持つことから、GEDIによって推定した林冠高を用いることにより、広域的な地上バイオマス量の推定が行うことができるようになる。しかしGEDIによる森林の林冠高推定精度は対象となる森林の環境(構造や位置)に大きく影響されることが示されている。そこで本研究では茨城県の航空レーザーデータを検証用データとして、GEDIによる林冠高推定精度に及ぼす森林環境の影響を解析した。解析の結果としてGEDIデータはデータ取得の季節にかかわらず同程度の精度で林冠高を推定できるが、計測地点の傾斜が大きくなるにつれて推定精度が低下するために、傾斜の補正を行ったうえで林冠高を再推定することの必要性が示唆された。本研究の成果からは、GEDIによる森林の地上バイオマス推定が、いかなる精度で可能であるかが明らかになると期待できる。
著者氏名 ○小幡進午
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域
キーワード リモートセンシング, LiDAR, GEDI
Key word Remote sensing, LiDAR, GEDI