第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PD-64
発表題目 航空レーザデータによる作業道規格の計測
Measurement of sizes and gradients related to spur roads using airborne laser scanning data
所属 森林総合研究所
要旨本文 これまでの施業においてどこにどのような作業道が作設されたのかを把握することは、今後の施業方法を検討する上で非常に有用である。航空レーザ計測によって作成された数値標高モデルは、地表形状を可視化することで作業道などの位置や線形を確認することができ、近年では画像判読による抽出も試みられている。これにより机上での路網位置図の作成は可能となるが、作業道の規格や強度についての情報は現地へ行かなければ確認できない。しかし、幅員や縦断勾配などの規格については、航空レーザによる点群データから得られる可能性もあることから、このデータから得た作業道規格についての精度検証を行った。点密度の高いデータ(計測密度10点/m2)と、低いデータ(同4点/m2)を用いて作業道の幅員を机上計測し、現地計測結果と比較したところ、机上と現地の平均値の差が前者で-0.34m、後者で0.49mとなった。また、計測区間における最小幅員の差については、それぞれ0.63m、1.74mとなった。これらの精度の差は点密度の違いによるものと思われる。本研究は、農林水産技術会議委託プロジェクト研究「管理優先度の高い森林の抽出と管理技術の開発」の支援を受けた。
著者氏名 ○鈴木秀典 ・ 山口智
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業工学研究領域
キーワード 航空レーザ, 作業道, 幅員, 縦断勾配, 切土のり面
Key word airborne laser scanning, spur road, road width, longitudinal gradient, cut slope