第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 531
講演番号 PD-59
発表題目 森林境界明確化事業における高密度航空レーザ測量データの活用
The utilization of high-density LiDAR data for clarifying forest boundaries
所属 株式会社パスコ
要旨本文  森林所有者の高齢化や不在村化により境界不明森林が増加しており、広域に渡る森林境界明確化の効率化・低コスト化が課題となっている。森林は尾根谷等の地形が境界となる場合が多いため、航空レーザ測量データを用いた微地形表現図が境界推定に活用できる。特に、里道水路等の長狭物の正確な位置を特定する事が出来れば、境界推定作業の迅速化に繋がる。しかし、既存測量データの計測点密度は1点/m2から4点/m2が多く微細な地物表現が困難な場合がある。そこで、境界明確化の効率化に有効な微地形表現の細かさを検討するため、高密度航空レーザ測量データを用いた境界推定を実施した。 はじめに対象森林周辺の公図を収集し里道水路の存在を確認した。また、計測点密度16点/m2以上の高密度航空レーザ測量データより微地形表現図(CS立体図)を作成し長狭物を判読した。判読結果と公図の里道水路との配置関係を照合し、長狭物周辺の境界位置を推定した。現地確認の結果、高密度航空レーザ測量データにより幅員1m~1.5m程度の細い里道を判読可能であった。本発表では計測点密度1点/m2、4点/m2、10点/m2のCS立体図を再現し、微地形表現を比較検討した結果を報告する。
著者氏名 ○滝澤みちる1 ・ 上田正博2 ・ 髙橋直紀3 ・ 本間郁朗3 ・ 玉木友和3
著者所属 1(株)パスコ中央事業部 ・ 2(株)パスコ事業統括本部 ・ 3村上市農林水産課林業水産振興室
キーワード 森林境界明確化, 高密度航空レーザ測量, CS立体図
Key word Clarification of forest boundaries, high-density LiDAR, CS topographical map