第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PD-41
発表題目 鳥取県における山地災害リスクを考慮した森林区分への取組
Efforts to classify forests in consideration of disaster risk in Tottori Prefecture
所属 鳥取県林業試験場
要旨本文 近年、災害をもたらす強い雨が降る回数が増える傾向にある。一方で、皆伐再造林の推進など、今後、森林伐採や路網開設の機会が増えると予想される。山地には災害の発生しやすい場所があり、このような場所で地形の改変や森林根系による土砂移動抑制効果を低減するような施業を行えば、災害発生の誘因となることが懸念される。今後は、山地の災害リスクに応じた適切な施業(適地適業)が必要である。鳥取県では、令和5年度に県の森林政策の基本指針とするべく、災害リスクと施業の効率性を考慮したゾーニングを行った。本ゾーニングにおいて指標とした災害リスクでは、山地の崩壊しやすさと崩壊土砂が保全対象に到達する危険性があるかどうかを、施業の効率性では、地位による材積の蓄積のしやすさと搬出のしやすさの目安として路網の有無を指標とした。鳥取県では、本ゾーニングを今後の長期的な視点や理念を持った森林づくりの考え方として広く周知しており、今回、その取り組みついて紹介する。
著者氏名 ○矢部浩1 ・ 北村直也2 ・ 山下侑花3
著者所属 1鳥取県林業試験場 ・ 2鳥取県森林・林業振興局森林づくり推進課 ・ 3鳥取県森林・林業振興局林政企画課
キーワード 森林ゾーニング, 災害リスク, 生産効率性
Key word forest zoning, disaster risk, production efficiency