第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2024年3月10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PB-5
発表題目 ツシマヤマネコ生息地における里山利用の実態と変遷
The transiton of land use in satoyama landscape in the Tsushima leopard cat habitat
所属 日本大学大学院
要旨本文 長崎県対馬市には、ツシマヤマネコが生息しており現在、絶滅危惧種ⅠA類に登録されている。ツシマヤマネコはネズミを主とするげっ歯類を餌資源としているが、げっ歯類の生息には広葉樹の実や畑の作物が必要であることから、ツシマヤマネコの保全と里山環境の維持管理には深い関わりがある。そこで、本研究では長崎県対馬市上県町林班95,96,97を対象に、土地被覆の変遷及び現地関係者への聞き取り調査を行い、ツシマヤマネコ保全のあり方について検討した。土地被覆調査には1955年から2016年の間の8年代の空中写真を使用した。 1955年は森林のほとんどを広葉樹林が占めており、標高の低い山地斜面では対馬の伝統的な焼畑農業である木庭作が盛んに行われていた。1966年になると拡大造林の影響で針葉樹の植林地が増加し、1983年以降になると木庭作地や谷戸田が植林地や耕作放棄地に変化した。その結果、以前の広葉樹林の中に小規模な谷戸田、木庭作地、植林地がモザイク状に分布する里山形態は現在、広葉樹林と植林地からなる単純な構造に変化していた。ツシマヤマネコにとって田畑等の餌場環境が減少していることが明らかとなった。
著者氏名 ○安達湧吾1 ・ 園原和夏2
著者所属 1日本大学大学院生物資源科学研究科 ・ 2日本大学生物資源科学部
キーワード 対馬, ツシマヤマネコ, 土地利用の変化, 里山
Key word tsushima, tsushima leopard cat, land use change, satoyama landscape