第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PA-7(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 民有保安林の持続可能性~鳥取県を事例に~
Sustainability of private and public protection forests ~ A case study in Tottori Prefecture ~
所属 鳥取大学
要旨本文 民有の保安林は優遇措置や林業経営によって管理状態が左右されている。このことは公益上の問題を生じる懸念がある。そこで鳥取県を対象として、持続可能性の観点から民有保安林の現状と課題を明らかにすることを目的に研究を行った。 調査は鳥取県庁・森林づくり推進課、森林整備センター鳥取水源林整備事務所、西部総合事務所日野振興センター、八頭庁舎東部農林事務所、A森林組合と林業会社B社に聞き取りを行い資料の提供をうけた。また公表統計の分析も行った。 結果、皆伐が盛んな地域である日野郡は保安林面積や大規模の経営体数がより大きな地域と比べても保安林の皆伐面積が突出していた。水源林造成事業の契約面積も日野郡が突出していた。また、A森林組合と林業会社B社は事務労力の増加は指摘したもののそれ以外の扱いは保安林と普通林で変わらなかった。一方で課税がされず所有者が気づかないまま放置されている保安林の存在が指摘された。 保安林制度の指定施業要件や優遇措置が林業経営に与える影響は観察できなかった。また許可の事務労力の負担や保安林の所有者の所有意識が低くなり管理不足に陥る懸念などが課題と考えられた。
著者氏名 ○小林伸太朗 ・ 芳賀大地
著者所属 鳥取大学農学部
キーワード 森林保護, 水源林造成事業, 皆伐
Key word forest protection, project for the forest management for headwaters, clear cutting