第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PA-6(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 野生動物管理の政策ネットワーク可視化:言説ネットワーク分析の可能性
Visualizing policy networks in wildlife management: analytical possibilities through discourse network analysis
所属 京都大学大学院
要旨本文 野生動物管理においては、有効な政策の手段やアイデアに関する研究が多くみられる一方、政策決定過程やガバナンスの健全化を目的として、アクター間の相互作用や政策理念の対立を分析した研究は乏しい。とりわけ、クマ類やピューマ、オオカミなどの生態系の上位種は、出没や事故が生じた際に保護と駆除を巡るアクター間で対立が生じやすい傾向が国外で指摘されているが、アクター間の政策を巡る対立構造の分析、またアクター間の対立が政策決定に与える影響やその経路の解明は行われていない。そこで、本報告では、政策過程論において蓄積された分析手法である、言説ネットワーク分析を用いてクマ政策を巡るネットワーク構造を可視化し、クマ出没とその政策を巡る対立を分析することを目的とする。朝日新聞、読売新聞、毎日新聞、日経新聞の4社の記事を収集し、クマ政策に関する政策コンセプトとアクターについてコーディングを実施し、2023年のクマ大量出没がクマ政策にどのように影響を与えたのか、その経路を議論する。
著者氏名 ○古賀達也
著者所属 京都大学大学院農学研究科
キーワード 野生動物管理, 政策ネットワーク, 言説ネットワーク分析
Key word Wildlife Management, policy networks, discourse network analysis