第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 2024年3月8日
開始時刻 ポスター発表
会場名 541
講演番号 PA-11(学生ポスター賞審査対象)
発表題目 三宅島の富賀神社大祭から考える防災コミュニティの構築
Construction of disaster prevention community on Miyake-jima Island, Tokyo based on Toga Shrine Festival
所属 東京農業大学
要旨本文 東京都の離島、三宅島では、2000年の噴火で全島民が4年半にも及ぶ島外への避難を余儀なくされた。避難先から帰島後、コミュニティの再構築のためにまず進められたことが「富賀神社大祭」の再興であった。そこで本研究では2年に1度、8月に1週間かけて島内で神輿を担いで1周するというこの富賀神社大祭が、災害により一度途切れた島内コミュニティの再構築にどのように影響したのか考察するとともに、次なる災害にどう生かしていくかを考えた。2023年8月の同大祭期間中に、三宅島の5地区のうち阿古、神着の2地区において書面とWEBによるアンケート調査を実施した。全島避難をしても再び戻って住み続けたいかという帰島意識を問う設問に対しては「ややそう思う」「とてもそう思う」の回答が6割を超えた。帰島意識は特に70代、80代で強かった。同大祭への参加意欲については、日常生活を調整して参加したいと答えた割合は6割近くにのぼり、世代の偏りはなかった。また、伝統を変えずに大祭を行いたい回答者は帰島意識が高い傾向にあった。同大祭の再興でコミュニティの再構築と共助が培われ、次なる災害への対策として地域の防災力向上に繋がると考えられる。
著者氏名 ○Natsuho Ogawa ・ Utako Yamashita ・ Takanori Sato ・ Ryuichi Tachibana
著者所属 東京農業大学地域環境科学部
キーワード 富賀大祭, コミュニティ, 噴火, 防災
Key word Toga Shrine Festival, community, eruption, disaster prevention