第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

高校生ポスター発表[high-school student poster presentation]

日付 2024年3月8-10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 542
講演番号 KP-13
発表題目 高尾山におけるムササビの分布調査とGIS分析
所属 中央大学附属高等学校
要旨本文  滑空移動で知られるムササビは、樹上性かつ樹洞営巣性の特性から、哺乳類の中でも森林への依存度が特に高い。従ってその分布は森林の生物多様性を評価するうえで重要な指標になると考えた。本研究では東京都の高尾山において14年間にわたる現地調査から、全山でのムササビの生息区域を初めて明らかにするとともに、調査で得た生息区域データを分析しその環境選択を考察した。 分析は、植生図と森林行政に用いられる小班界・森林簿データを入手し、GISで生息区域データと重ね合わせる方法で行った。その結果、生息区域はシキミ−モミ群集の範囲、即ち林齢が高い針広混交林とほぼ一致した。また自然林だけでなく人工林にも分布し、人工林ではヒノキ林よりスギ林を、複層林より単層林を好む傾向が認められた。これらにより、ムササビの環境選択には年間を通じた多様な餌資源と営巣に適した樹洞の存在、滑空に適した樹高及び空間の確保が重要なことが示唆された。 以上の考察から生物多様性保全機能を重視した目標林型は、高林齢の針広混交林であると考える。その達成へ向け、現存する針葉樹人工林を残しつつ間伐を繰り返しながら広葉樹を混植する誘導方法を提案したい。
著者氏名 松本 敬
著者所属 中央大学附属高等学校
キーワード ムササビ, GIS, 高尾山, 生物多様性保全, 目標林型