第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

高校生ポスター発表[high-school student poster presentation]

日付 2024年3月8-10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 542
講演番号 KP-11
発表題目 サンブスギ林地残材のバイオマス利用と森林活用に関する研究
所属 東京都立科学技術高等学校
要旨本文  千葉県東部に位置する山武市では、江戸時代から挿し木在来品種であるサンブスギが生産されてきているが、白色腐朽菌の一種であるチャアナタケモドキによる非赤枯性溝腐病に85%以上が罹患しているとされる。そのため、著しく材の価値を低下させ、市場に出回ることがない状況となっている。本研究では、①林地残材となった伐採されたサンブスギを熱分解によってエネルギーに転換させる試み、②サンブスギの間伐時の残渣である葉にマイクロ波水蒸気蒸留装置を用いて化学的成分を抽出してチャアナタケモドキへの耐性の検証、③大都市近郊森林地帯の利点を活かした森林教育の場として機能させる提案について報告する。熱分解によるバイオマス利用では、添加物を加えることにより、従来の熱分解よりも可燃性ガスの生成量を最大化させることができた。また、チャアナタケモドキへの耐性でも、これまで油分に注目して行ってきたが、サンブスいぎの抽出物(水+油の混合物)を添付することにより、チャアナタケモドキの逃避行動がみられた。さらに森林教育の場としての提案をより具体化することができた。これら3件についてサンブスギの活用に関する研究として報告する。
著者氏名 荒井心優、李秋絵、児玉結愛
著者所属 東京都立科学技術高等学校