第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

生理部門[Tree Physiology]

日付 2024年3月10日
開始時刻 10:00
会場名 443
講演番号 G1
発表題目 イヌマキ苗木における乾燥に対する生理機能の脆弱性が樹冠衰退へ与える影響
Branch vulnerability to drought and its impact on crown decline in Podocarpus macrophyllus
所属 千葉県農林総合研究センター
要旨本文 海外輸出用のイヌマキでは、船便で数週間かけて輸送される間の葉の褐変や落葉等による品質低下が問題となっている。本研究では、イヌマキについて、乾燥に伴う水ポテンシャルの低下に対する枝や葉などの生理機能の低下が葉の褐変や落葉などの樹冠衰退に与える影響を評価し、品質維持のための許容可能な乾燥水準を明らかにすることを目的とした。イヌマキの脆弱性曲線を測定するとともに、2023年8月から苗木を乾燥させ様々な水ポテンシャル下で電解質漏出等の生理機能を測定した。その後、直ちに再潅水し水ポテンシャルの推移と葉の褐変・着葉数、再潅水3週間後の生理的機能を再評価した。結果、細根の電解質漏出率は乾燥開始直後から増加した。葉の電解質漏出率は木部で通水阻害が発生する前から増加し始めた。また、前年葉は当年葉と比較して、電解質漏出率の増加が大きかった。再潅水後、通水阻害を経験した苗木では葉の褐変・脱離が多く見られ、当年葉より前年葉で多く確認された。以上の結果より、通水阻害の発生を回避するよう木部水ポテンシャルを高く保つことで樹冠衰退を抑制できると考えられた。
著者氏名 ○髙橋玄1 ・ 小笠真由美2 ・ 三木直子3
著者所属 1千葉県農林総合研究センター花植木研究室 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 ・ 3岡山大学学術研究院環境生命自然科学学域
キーワード 水分通導度, 水ポテンシャル, 脆弱性曲線, 植木
Key word hydraulic conductance, water potential, vulnerability curves, ornamental plants