第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 14:15
会場名 441
講演番号 D30
発表題目 UAV及び航空機レーザ計測による高密度点群を用いたエリアベース樹種判別
Area-based tree species classification using dense point-cloud obtained from aerial laser scanning
所属 静岡県立農林環境専門職大学
要旨本文 木材生産をはじめとする森林のもつ生態系サービスの評価において樹種情報は重要な情報である。近年利用が拡大しているUAV-LiDARおよび静岡県が実施した航空機LiDARのオープンデータを用いて区画単位での樹種判別手法を開発した。分類クラスは、スギ・ヒノキ・アカマツ・その他の4樹種とし、解像度は1、2、5、10 mの4種類を比較することとした。特徴量として反射強度、高さ、構造の3つのグループで合計58個を計算し、ランダムフォレスト、勾配ブースティング決定木、多層パーセプトロンの機械学習アルゴリズムで判別した。最も高い精度は、UAV-LiDARデータ・10mの解像度に対するランダムフォレストモデルと、航空機LiDARデータ・10m解像度に対する多層パーセプトロンモデルで0.980を達成した。1~10mの範囲でグリッドサイズが大きいほど分類精度は向上した。特定の特徴量グループを除いたモデルの分類精度は著しく低下した。したがって、樹種分類精度を向上させるためには、複数のタイプの特徴量を混在させることが有効である。樹種分類におけるエリアベース解析は高精細のUAV-LiDARのみならず航空機LiDARにおいても有効であることが示された。
著者氏名 ○星川健史1,2 ・ 平岡裕一郎1 ・ 山本一清2 ・ 矢嶋準3 ・ 瀬口栄作3 ・ Negi, Rahulsingh3 ・ 原田丈也3
著者所属 1静岡県立農林環境専門職大学 ・ 2名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 3ヤマハ発動機
キーワード スギ, ヒノキ, アカマツ, 産業用無人ヘリコプター, 機械学習
Key word Japanese Cedar, Japanese Cypress, Japanese Red Pine, Unmanned helicopter, Machine learning