第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2024年3月10日
開始時刻 9:15
会場名 441
講演番号 D22
発表題目 3次元レーザーを用いた森林内空間解析
Forest interior spatial analysis using 3D laser
所属 千葉大学
要旨本文 森林内空間の把握は、森林の管理状況や森林火災のリスクを事前に把握するために重要である。ドローンレーザーは航空機レーザーよりも低い飛行高度で、より高密度でデータを収集できるため、森林内空間を把握できる可能性がある。しかし、樹冠の厚みで森林内へのレーザー透過率が下がるため、上空から取得されるデータが森林内をどこまで詳細に把握できるかはわからなかった。本研究では異なる点密度のドローンレーザーシステムと地上レーザーを用い、森林内をどれほど詳細に把握できるか検討した。研究対象地を千葉県山武市のスギ人工林とし、使用したドローンレーザーシステムはDJI社製 Zenmuse L1とYellowscan社製 Voyagerであった。Voyagerはドローンに搭載できる最高密度の点群データを取得でき、Zenmuse L1は最も普及しているシステムである。現地検証用に地上レーザーで森林内空間の3次元データを取得し、森林内空間を把握できる能力の違いを明らかにした。森林上空から収集するレーザーの点密度が上がれば、森林内をより詳細に把握できるため、ドローンの飛行性能が向上すれば広範囲の森林内マップの作成も可能となる。
著者氏名 ○加藤顕1 ・ 青柳寛太郎1 ・ 若林日菜5 ・ 早川裕弌8 ・ 蝦名益仁4,3 ・ 堤田成政2 ・ 笠井美青6 ・ 小倉拓郎7
著者所属 1千葉大学園芸学研究院 ・ 2埼玉大学理工学研究科 ・ 3北海道大学大学院環境科学院 ・ 4北海道立総合研究機構森林研究本部林業試験場 ・ 5千葉大学園芸学部 ・ 6北海道大学大学院農学研究院 ・ 7兵庫教育大学大学院学校教育研究科 ・ 8北海道大学大学院地球環境科学研究院
キーワード レーザー, ボクセル, ドローン, 地上レーザー, 航空機レーザー
Key word laser, voxel, drone, TLS, ALS