第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

風致・観光部門[Landscape Management and Tourism]

日付 2024年3月10日
開始時刻 10:30
会場名 413
講演番号 B9
発表題目 北アルプス・折立太郎線登山道沿いの地形と人為的攪乱について
Topographic Characteristics and Human Impacts along The Trail between Oritate and Tarobe-daira, The Northern Japan Alps
所属 富山県農林水産総合技術センター 森林研究所
要旨本文 中部山岳国立公園・折立太郎山線登山道は富山市有峰から薬師岳(標高2926m)を目指す登山道で、折立登山口(標高1360m)から終点付近の太郎平小屋(標高2328m)まで総延長は約6.5kmである。土壌侵食や植生復元の遅滞などが顕著で、整備や管理についてさまざまに意見が交わされている。そこで現状の共通認識に資するため、登山道の地理情報を整理した。沿線植生は登山口から2km地点までが森林帯、その先3.5km地点まではササ草原や疎林などの移行帯、そこから終点までが池塘を含む草原となっている。森林帯での登山道の平均勾配は13.8°で、20°を越える区間も多く、10箇所以上で1mを越える深い浸食が見られた。そのいくつかで登山道の線型が地形解析から推定される水路と一致する箇所があり、より上流部での水流の緩和が必要と考えられた。一方、最上部の草原では平均勾配は7.3°とやや緩かったが、歩道の50%を超える区間が崩壊しており、移動した土砂が植生に流入している箇所も見られ、土砂の移動防止対策が喫緊と考えられた。人為的攪乱の拡大を防ぎ生物多様性を保全しつつ登山道を整備・管理するために、さらに詳しい地形の調査と解析が必要である。
著者氏名 ○大宮徹1 ・ 平松新一2
著者所属 1富山県農林水産総合技術センター森林研究所 ・ 2環境省中部山岳国立公園立山管理官事務所
キーワード 登山道, 地形, 侵食, 亜高山帯, 人為的攪乱
Key word mountain trail, topography, erosion, subalpine zone, human impacts