第135回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

高校生ポスター発表[high-school student poster presentation]

日付 2024年3月8-10日
開始時刻 ポスター発表
会場名 542
講演番号 KP-10
発表題目 文京区千駄木ふれあいの杜の土壌・植生調査
所属 お茶の水女子大学附属高等学校
要旨本文  日本には生物多様性の維持される森が数多く存在する。今後の環境変動による樹木の種数増減を予測するためにも、土地ごとに生育する樹木の生態や数を把握することは重要である。本研究では、東京都においても数少ない緑を住民で保全する場である市民緑地として知られており、倒木などの記録も残されている貴重な場所である「千駄木ふれあいの杜」で生育している樹木と生育環境について調査した。一周50メートルの杜に生育する樹木をすべて記録し、照度と土壌水分含有量を5メートルおきに計測した。その結果、常緑樹が密集して生えている場所では水分含有量が少なく、常緑樹が一本以下の地点では、水分含有量が大きくなることが明らかになった。生育する樹木の個体数と、常緑樹の方が落葉樹より多くの水分を必要とすることが関係しているのではないかと考えられる。また、土壌の水分含有量が全体的に大きく、生育している樹木も一般に水条件の良い場所に生える傾向にある要因として、この場所が暗渠であることがわかった。本研究をもとに、環境要因と植生との相関について調べていきたい。
著者氏名 太田百合子
著者所属 お茶の水女子大学附属高等学校
キーワード 市民緑地, 照度, pH, 水分含有量