第129回日本森林学会大会/学会企画

観光レクリエーション分野のあり方検討会

コーディネータ: 田中伸彦(プログラム編成委員会 林政,風致部門委員長,東海大学)
日時 3月26日17:00–19:00 会場 高知県立県民文化ホール第6多目的室

日本森林学会大会では,近年「観光・レクリエーション」や「教育」の分野にかかわる研究発表が増加し,関連する複数の公募セッションや企画シンポジウムが毎年のように開催されるようになった。このような状況の中で,これらを主宰する研究者の中から,各々の分野を部門化してほしいという要望が2016 年に提出された。そのため,2017年3月に開催された第128回大会(鹿児島大)において,「林政・風致・経営,観光・レクリエーション,教育分野」のあり方検討会を行い,部門化の検討を行った。

その結果,「教育」分野は第129回大会から独立部門化することが決定されたものの,「観光・レクリエーション」については2017年度以降に結論を持ち越すことになった。そのため,本検討会では「観光・レクリエーション」分野の部門化についての討議を,改めて公開形式で行う。進め方としては,「観光・レクリエーション」にかかわる公募セッションや企画シンポジウムを学会大会で長年コーディネートしてきた研究者らに登壇いただき,昨年度の検討会の結果を踏まえた意見を提示していただく。そして,既設の「林政」,「風致」,「経営」,「教育」部門の部門委員会委員らを交えた討議を進め,「観光・レクリエーション」の部門化を検討したい。

男女共同参画ランチョンミーティング「海外滞在と研究者家族」

コーディネータ: 山本美穂(男女共同参画担当理事,宇都宮大学)
日時 3月28日 12:15–13:15 会場 共通教育1号館125講義室

海外滞在時に研究者とその家族が直面した課題等について情報共有し交流を深める。留学・研究のために海外滞在を経験した者,来日研究者および留学生等,男女の共同参画のみならず多様な人材の参画推進を目的に開催する。

話題提供者

  1. 北原文章(森林総合研究所)
  2. 藤原敬大(九州大学)

大学院進学とその後の進路の選択—公立研究機関,行政機関への就職—

コーディネータ: 黒田慶子(副会長,神戸大学)
日時 3月28日 13:30–14:30 会場 共通教育1号館125講義室

一昨年の第127回大会(日大)では博士課程進学希望者に向けて,日本学術振興会の特別研究員(DC1,DC2,PD など)の申請方法と書類作成のコツについて,経験者に解説いただきました。

昨年の第128回大会(鹿児島大)では,大学院進学後の進路を取り上げ,大学の助教の方2名をお呼びしてポスドクから大学の職を得るまでの経験談を,具体的に紹介いただきました。そのセミナー後の参加者アンケートでは,大学だけでなく民間企業や国公立研究機関への就職例を知りたいという意見,修士課程後の進路など学部生向けの話を聞きたいという希望が多くありました。

そこで第129回大会では修士課程修了者を含めた進路として,公立研究機関や行政機関への就職をテーマとして,セミナーを開催します。

論文執筆や審査の経験を共有しよう Part 3 ~男女共同参画の観点も含めて~

コーディネータ: 正木隆(表彰担当理事,森林総合研究所),
山本美穂(男女共同参画担当理事,宇都宮大学)
日時 3月28日 17:00–19:00 会場 共通教育1号館125講義室

第127回大会(日大),第128回大会(鹿児島大)に引き続き,第129回大会においても論文執筆に関するセミナーのPart 3 を開催します。

第127回大会では和文誌(例えば日林誌や関連学会誌)への論文投稿・審査を念頭に,学生の論文執筆の指導に携わる先生方,および地方研究機関で行政に近い位置にいながらも論文を発表されてきた研究者の方をお招きして経験談をご紹介いただきました。第128回大会では,査読コメントに対する回答書の書き方のポイント,若手の時に初めて投稿論文に取り組んで受理にまで至った体験談,地方の研究機関に所属しながら国際誌に論文を掲載し博士号を取得した体験などをご紹介いただきました。これらの話題提供を通じてセミナーの参加者には,論文を効率的に作成し審査に効果的に対応するためのノウハウだけではなく,論文を執筆し投稿すること自体が自らの研究の進展・進化につながることが伝わったのではないかと考えています。

Part 3 では前回の開催後のアンケートの集計結果を参考に,下記のとおり,英語論文を書くためのテクニックやツールに関する話題,ポスドクとしてのキャリアの中での論文執筆,家庭生活と論文執筆活動との両立などをテーマとしてセミナーを開催いたします。

このセミナーに参加された会員諸氏が,なんとなく論文が簡単に書けるような気分になり,そのモチベーションを保ったまま高知大会での発表内容を,日林誌やJFRをはじめとする学術誌に投稿されることで森林科学の発展につながっていけばたいへん喜ばしいことと考えています。

  1. 産みっぱなし論文術 石原正恵(京都大学)
  2. 地方公立大文系学部でのサバイバル研究生活 泉桂子(岩手県立大学)
  3. 日本語の卒論を英語の投稿論文に仕立てた経験談 南光一樹(森林総合研究所)

(上記タイトルは当日変更される場合があります)