No.33 木地師文化発祥の地 東近江市小椋谷

きじしぶんかはっしょうのち ひがしおうみしおぐらだに

番号 No.33
登録年 2018年
認定対象 東近江市小椋谷地域における以下の要素。
木地師の歴史・文化・信仰を表わす建造物、継承される轆轤技術、木地師が使用した道具類、木地師に関連する資料群
分類・形式 林業発祥地、建造物、技術体系、道具類、資料群
成立年代 平安時代
所在地 東近江市君ヶ畑町、蛭谷町、政所町、箕川町、黄和田町、九居瀬町
所有・管理者 東近江市、君ヶ畑町自治会、蛭谷町自治会、政所町自治会、箕川町自治会、黄和田町自治会、東近江市永源寺森林組合

木地師(木地屋)とは主に、轆轤(ろくろ)を用いて椀・盆などを作る木工職人のことを指す。轆轤の使用だけでなく樹木伐採や木工の一連の過程で独特の道具と技術を保有し、良材を求めて各地を渡り歩くという特殊な職能集団であった。木地師は、平安時代初期に東近江市の小椋谷に隠遁して村人に轆轤技術を伝えたと伝承される惟喬親王を祖神とし、小椋谷を出自の地とする帰属意識を広く共有していた。特に小椋谷の君ヶ畑、蛭谷においては、全国の木地師を把握し統括する氏子狩(氏子駈)を行って金銭を徴収する一方、手形・免状・鑑札・神札等を発行して、諸国で樹木伐採や搬出、移動を行うことに権威付けをすることで、木地師社会の保護を担った。
このように東近江市小椋谷は、独特の技術・習慣・制度を古来より継承してきた木地師の文化の中心地と考えられ、関連する貴重な建造物・技術・道具類・資料群が残されている。なお、何をもって「文化発祥」と見なすかは学術的な定説にはいたっていないが、継続的な研究と伝統を地域として引き継いでいく高い意欲が認められるため、林業遺産に選定する。

  • 木地師の作業の様子

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