No.31 北山林業

きたやまりんぎょう

番号 No.31
登録年度 2017年度
認定対象 【林業景観、林業体系】地域団体商標「北山杉」の登録認定がなされる京都市森林組合、京北森林組合、美山町森林組合、日吉町森林組合及び八木町森林組合が管轄する以下の地域の北山杉林分 京都市北区(中川、小野、大森、杉坂、真弓、鷹ヶ峰、雲ヶ畑)、京都市右京区(梅ヶ畑)、京都市右京区京北(宇津地域、細野地域)、南丹市八木町、南丹市日吉町、南丹市美山町 【建造物】森久商店第三倉庫、旧北山丸太株式会社小屋、中源株式会社小屋 【資料群】京都北山杉の里総合センター所蔵資料
分類・形式 林業景観、建造物、林業体系、資料群
成立年代 室町時代(応永年間1394〜1429年)
所在地 京都市北区中川北山町ほか
所有・管理者 京都北山杉の里総合センター、京都府北山杉育林振興協議会ほか

京都市北部や南丹市内に広がる北山林業の歴史は室町時代に遡り、大正期までは一つの株から数十本以上の幹を育てる「台杉仕立て」が主であった。大正期以降、磨丸太の流通範囲が周辺地域に広がり、「一代限り丸太仕立て」が主となり、その景観は、小規模に分割された林齢の異なる林分のモザイクで構成され、枝下高の揃ったスギが整然と立ち並ぶものとなった。

北山林業に関わる杉丸太小屋は、丸太生産の作業や丸太の保管を行う木造建造物である。昭和初期に建てられた大型の杉丸太小屋である森久商店・第三倉庫は、中川の清滝川西岸に立ち並ぶ杉丸太小屋群を構成する。同群の南側主要部分にある三階建ての建旧北山丸太株式会社小屋や、中源株式会社の事務所横に併設された杉丸太小屋も貴重である。

北山林業では、磨丸太や絞丸太などの通直で木肌の美しい柱などを生産するために、無節、完満、真円の長尺の細丸太が求められ、枝打ちの作業に応じた鎌やナタなどの道具が用いられてきた。京都北山杉の里総合センターには、こうした北山杉・北山丸太の育成・生産、種類、歴史、北山地域の景観に関わる展示などに加え、古写真や絵葉書も所蔵されている。

 

日本の林業遺産を知ろう!:https://www.rinya.maff.go.jp/j/kouhou/kouhousitu/jouhoushi/3010.html

  • 北山林業の景観

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