No.29 海部の樵木林業

かいふのこりきりんぎょう

番号 No.29
登録年 2017年
認定対象 【林業発祥地】徳島県海部郡美波町及び牟岐町 【林業景観】徳島県海部郡美波町山河内西山 【林業跡地】樵木林業跡地樹林帯(美波町及び牟岐町の常緑広葉樹林帯 面積約5,000ha)、樵木林業施業跡地(徳島県海部郡牟岐町河内西又 面積約500ha) 【林業技術体系】択伐矮林更新法
分類・形式 林業発祥地、林業景観、林業跡地、林業技術体系
成立年代 寛文年間(1661〜1673年)
所在地 徳島県海部郡美波町、牟岐町
日和佐川、牟岐川各流域
所有・管理者 樵木林業研究会

樵木林業は、徳島県海部郡美波町および牟岐町の約12,000ha(日和佐川、牟岐川流域および両町の沿海部の常緑広葉樹林帯)において、燃料革命以前の昭和40(1965)年代頃まで約500~600戸によりこの区域内で広く実施されてきた常緑広葉樹(カシ、シイ、ウバメガシ、ツバキ等)の択伐林施業である。

萌芽力を活かした択伐矮林更新法と呼ばれる育林方法や、集材路(ヤリ、サデ)を配置した魚骨状の伐採・搬出方法、集積した原木を木馬で山木場まで運搬し、水運(管流)により河口まで搬出する方法は、世界的にも例のない独特の林業形態である。

江戸時代より、樵木林業は、近畿の大消費地での需要を背景に、農閑期の副業的な仕事として、農家の生活や地域の経済に大きく貢献してきたが、スギ・ヒノキの急拡大と薪炭需要の激減により、現在は数軒が行うだけになっている。

樵木林業の歴史的な意義および現在的な価値を再考し、海部地域の林業振興および森林環境の保全活動に取り組み、地域の活性化に寄与することを目的として「樵木林業研究会」が設立されるなど、今後の展開にも期待して林業発祥地、林業景観、林業跡地、林業技術体系を林業遺産として選定する。

  • 細い幹は残して伐採

    (美波町西山地区)

  • 現在のサデ(美波町西山地区)

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