No.28 遠山森林鉄道の資料および道具類・遺構群

とおやましんりんてつどうのしりょうおよびどうぐるい・いこうぐん

番号 No.28
登録年 2017年
認定対象 【資料群、道具類】遠山軌道平面図、本谷線平面図、旧木沢小学校「林鉄資料館」保管資料・道具類 【搬出関連】機関車(79号、96号)および貨車、客車、梨元―北又渡の森林鉄道線路跡および隧道、橋梁
分類・形式 搬出関連、資料群、道具類
成立年代 昭和17(1942)年
所在地 長野県飯田市南信濃、上村
所有・管理者 木沢地区活性化協議会、夢をつなごう森林鉄道の会、飯田市上村自治振興センター、上村振興公社、飯田市

遠山森林鉄道は、昭和43(1968)年末には飯田営林署が搬出事業を終えたが、民間事業者による運材が昭和48(1973)年まで続けられ、本州で最も遅くまで運行していた森林鉄道の一つである。

帝室林野局時代の書式に従って描かれた巻物仕立ての「遠山軌道平面図」など、営林署関係者の手元に保存されていたものを地元有志が改めて収集し一括して保管している。文字資料の一部や、写真、工具・電話機・標識類などは、旧木沢小学校の「林鉄資料館」で展示・公開されている。機関車79号は宿泊施設「ハイランドしらびそ」に設置され、機関車96号は「夢をつなごう森林鉄道の会」によって走行可能な状態に復元され、旧梨元貯木場跡地で運転されている。

線路跡は、起点の旧梨元貯木場より北又渡停車場跡まで約10kmがほぼ当時の線形のまま残されている。隧道や橋梁の遺構も残っており、増水時に冠水してもよいという「沈下橋」である「大野の橋」はなかでもきわめて珍しい。また、随所に見られる石積み擁壁が建設当時の土木技術を今に伝える。

森林鉄道の総合的な遺産であるのみならず、状態も良好である。保存活動が住民主導で行なわれている点も高く評価し、林業遺産として選定する。

  • 軌道跡に残る石積み擁壁

  • 手掘り隧道

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