第137回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

S2. 森林サービス産業を批判的に検討する―森林・林業の価値の視点から[A Critical Assessment of the Forest Service Industry: Reconsidering the Value of Forests and Forestry]

日付 2026年3月18日
開始時刻 9:00
会場名 Leo Esaki メインホール
講演番号 S2-4
発表題目 関係性価値の観点から考える森林サービス産業と多様な森林利用
Forest service industry and diverse forest utilization from the perspective of relational value
所属 岩手大学
要旨本文  森林サービス産業は、従来の木材生産を主とした森林利用から脱して、多様な森林利用を通じた多様な所得機会を創出しうる契機として高く評価できる一方で、「産業」の語に象徴されるように、その目的は経済的なものに大きく偏っているともいえる。 これまで森林を含む自然資源の価値は、目的達成のための手段としての観点からの道具的価値と対象そのものに価値があるとし手段的なものに依存しないと考える内在的価値に区分されてきた。そう言った意味では森林サービス産業とは、森林を道具的価値とりわけ経済性の観点から捉え、その内実を木材生産からレクリエーションなどの多様な森林利用に拡大した考え方といえる。道具的価値に基づきつつも、価値を有する森林を木材生産用の針葉樹人工林のみから多様な森林に押し広げたという意味でも意義あるものといえる。しかしながら人間と森林の関係性を経済的なものに閉じ込めたままである点については限界を有している。 本報告では、前記の二つの価値に続き、現在注目を集めつつある関係価値の観点から森林サービス産業を再検討し、さらなる多様な森林や豊かな森林と人間の関係の創出を図ることを検討したい。
著者氏名 ○山本信次
著者所属 岩手大学農学部
キーワード 関係性価値, 森林サービス産業, 道具的価値, 内在的価値, 多様な森林利用
Key word relational value, Forest service industry, instrumental value, intrinsic value, diverse forest utilization