第136回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
S2. 木質バイオマス供給の拡大に向けた研究開発の現状と課題[Current status and issues on research and development for expanding supply of wood biomass]
| 日付 | 2025年3月21日 |
|---|---|
| 開始時刻 | 14:15 |
| 会場名 | S12 |
| 講演番号 | S2-2 |
| 発表題目 | 早成樹によるバイオマス生産時の炭素負債問題 Carbon debt problem on biomass production by fast-grown trees |
| 所属 | PwCコンサルティング合同会社 |
| 要旨本文 | 森林バイオマスのエネルギー利用は炭素中立と見なされてきた。しかし近年、その再吸収に要する時間の長さから炭素負債が発生しており、気候変動緩和策としては不適当であるという批判がある。この問題を巡る論争は、前提や指標の設定方法により異なる結論が導かれる「やっかいな問題」の様相を呈している。そのため、日本の森林の具体的ケースを想定した議論が有効であり、実証が始まっている早成樹の場合についても、利用の前提条件を明らかにした上で、あらかじめ検討を行っておくことが必要である。そこで本報告では、炭素負債を巡る議論を改めてレビューする。次に、実際に実証が行われている2つの実施ケースとして、①スギ人工林を皆伐後コウヨウザンに転換、②耕作放棄地にヤナギを植林する場合を想定し、炭素動態の考察を行う。①の場合は、短期間での高木材収量の実現により再造林が促進される効果が、②の場合は、土壌炭素の回復効果が、それぞれの炭素収支において重要であった。これら2つのケースは、気候変動対策だけではなく、農林業経営上の便益も期待できることから、持続可能な農林業政策の一環として展開されることが重要であると考えられる。 |
| 著者氏名 | ○相川高信 |
| 著者所属 | PwCコンサルティング合同会社PwCインテリジェンス事業部 |
| キーワード | 気候変動緩和策, CO2削減効果, 土地利用変化, ライフサイクルGHG, 耕作放棄地 |
| Key word | climate mitigation measures, CO2 reduction, land use change, Life-cycle GHG, abandoned firm land |