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第126回日本森林学会大会・テーマ別シンポジウム(公募セッション)一覧

T21 熱帯林の保全と利用に関する研究
Research for tropical forest conservation and utilization

コーディネータ: 岩永青史(筑波大学) 藤原敬大(九州大学) 寺内大左(東京大学) 鈴木遥(京都大学)
28日
趣旨: To address issues surrounding tropical forests, it requires knowledge on interdisciplinary approaches, dialogue based on accurate information, and learning from past experiences of trial and error. This session aims at sharing knowledge, information, and experiences surrounding tropical forests for conservation and utilization. We invite presentation which are accord with the above-mentioned purpose from various research fields including ecological (e.g. silviculture, biodiversity, carbon cycle), socio-economic (e.g. local livelihood, community forest management, national and international policies), and information science (e.g. remote sensing and GIS). We also welcome presentation by international students from tropical countries as well as young researchers who conduct fieldworks in tropical countries. To carry out discussion among participants from different countries, English is official language for all presentation and following question and answer in this session. To facilitate lively discussion in this session, the speakers are encouraged to make your presentation understandable for the participants with different background and mother languages.
ポスター発表の設置はありません

T22 持続可能な社会の実現に向けた森林教育
Forest education for sustainable development

コーディネータ: 大石康彦(森林総合研究所) 比屋根哲(岩手大学) 寺下太郎(愛媛大学)
28日
趣旨: わが国の森林学における、教育をテーマとする研究は1925年に開始され、2011年までに448件を数えています(大石・井上 2014)。森林学会大会における森林教育をテーマとするセッションは2003年に開始され、以来、毎年継続して近年の森林教育研究を先導してきました。
 この間、2003年には環境教育推進法が制定され、2005年に開始された国連ESD(Education for Sustainable Development)の10年は、2014年秋の総括会合(愛知県)を機にESD推進の新たなスタートがきられました。森林・林業においては、森林・林業の再生に向けた取り組みとともに、東日本大震災と原発災害への対応が急がれています。また、木質バイオマスエネルギーや生物多様性等への対応も求められています。大づかみにとらえれば、これらは全て持続可能な社会の実現に向けた取り組みといえ、森林教育がこれらの問題に対して果たすべき役割は、ますます大きくなっていくものと考えられます。
 わが国の森林学における森林教育研究は、その内容から、教育の概念、教育の種別(専門教育、学校教育、社会教育)、教育活動現場の要素(森林・展示施設、対象者、教材・プログラム、指導者)、その他(地域連携・貢献、行政施策、学会・研究)に分類され、その範囲は広範にわたっています(大石・井上 2014)。上述のような持続可能な社会の実現に向けた諸問題や社会的要請を考えれば、森林教育が取り扱う内容の範囲は、今後さらに拡張するものと考えられます。森林教育研究では、このような幅広い問題に対して様々な研究手法によるアプローチがなされてきていますが、そのことが森林教育研究を一つの学問分野として認識することを難しくしていたともいえます。
 本セッションでは、多様な内容や手法の森林教育研究の報告を募り、持続可能な社会の実現に貢献する学問分野としての、森林教育の体系化を目指した議論をしたいと考えています。
ポスター発表の設置はありません

T23 観光とレクリエーション
Tourism and Recreation

コーディネータ: 庄子康(北海道大学)
28日
趣旨: 本公募セッションの目的は、近年の観光やレクリエーションに対する社会的な注目を反映し、観光とレクリエーションについて議論できる場を部門レベルで設定し、研究交流の促進を図ることである。観光とレクリエーションはこれまで風致部門においてキーワードレベルで扱われてきたが、コーディネータは以下のような理由から部門レベルとして扱うことが必要であると考えている。
 ・林業が名目GDPに占める割合が0.1%に満たないのに対して観光業は5.0%を占めている。森林をはじめとする自然地域での観光がこの値にすべて関係している訳ではないが、自然地域での観光は観光分野の中でも大きな位置を占めており、社会的・経済的な影響やカバーする内容の広さから考えて、観光やレクリエーションは部門レベルで扱ってもおかしくない。
 ・全国の大学で観光学部が新設されており、それらの観光学部には森林学会に所属している研究者も数多く教員として採用されている。そのような研究者あるいはそこに所属する学生が発表する場をより分かりやすい形で設定する必要がある。
 ・これまで観光やレクリエーションに関する発表は主に風致部門で行われてきたが、「環境教育」「住民参加」「ガバナンス」に関わるような発表は林政部門でも行われてきた。観光やレクリエーションは部門横断的な性質があるため、観光とレクリエーションに関わる公募セッションを立ち上げることで、関係者が一同に会して総合的な議論することが可能となる。
 今回は初めての試みとして本公募セッションを企画するが、風致部門や林政部門との調整も図りながら、継続性のあるテーマとして実施していきたいと考えている。
ポスター発表の設置はありません

T24 森林環境の持つ保健休養機能の基礎的研究と応用研究
Basic and applied researches on forest environment amenities

コーディネータ: 上原巌(東京農業大学)
28日
趣旨:
本セッションは本大会で11回目を迎え、森林科学研究の分野の中で、一般市民の関心が高い分野の1つである。これまでの大会では、生理的および心理的なアプローチの基礎的研究をはじめ、臨床事例、研究手法、尺度開発、国内外の地域における事例研究などが発表されてきた。基礎的研究から、保健休養に供する森林環境の整備といったハードの課題、治療・保養プログラム作成等のソフトの課題、そして各臨床症例や、保養地事例などに至るまで多岐にわたった内容になっていることが特徴である。そのため、森林・林業関係者だけでなく、医療、社会福祉、心理、教育など、多領域の専門家とコラボレーションを行ってきていることも本セッションの特色であると言える。森林環境は、一般市民の日常的な健康増進はもとより、職場における保健衛生や、医療、福祉、教育などの諸分野においても利用の可能性が大きい。本大会のセッションでは、そのような視点から生活習慣病や心の健康づくりに供する森林、樹木の利用、活用手法などの調査研究に特に重点を置き、また森林環境の持つ保健休養機能についての研究アプローチについても検討、考究したいと考えている。活発で自由な雰囲気のもと、のびのびとしたセッションを展開していきたい。
ポスター発表の設置はありません

T25 森林環境のモニタリングと持続可能な森林経営
Forest environment monitoring and sustainable forest management

コーディネータ: 山本博一(東京大学) 松村直人(三重大学) 加藤正人(信州大学)
28日
趣旨: リオで開かれた地球サミットを契機として、持続可能な森林経営にむけて世界中で様々なジャンルからの取り組みがなされて今年で22年が経ちました。また、気候変動に対する森林環境の影響も多様な角度から議論されています。モントリオール・プロセスに関しては「基準・指標」の更新・修正、国別レポートの改訂など、各国の動きが充実してきています。都道府県レベルの森林資源モニタリング事業も継続され、事業体レベルでは森林認証の獲得、森林組合などにおける提案型施業の実施など、地域レベルでは数値指標を明らかにした森林経営や合意形成手法の検討が具体化してきています。政権交代やCOP等の会議に合わせて、「森林・林業再生プラン」、「フォレスター育成」、「森林計画制度の見直し」や「二酸化炭素吸収量の評価認定制度」、「生物多様性の評価制度」も具体的に検討されています。こうした取り組みに対して、私たち研究者は森林環境のモニタリングによって信頼性の高い情報を提供する責務を負っています。しかしながら、こうした取り組みに関する研究発表や議論の場が十分にあるとはいえません。本セッションでは、これまでの8回に渡る森林学会大会における議論に引き続いて、森林資源や自然環境のモニタリング手法、生物多様性の評価方法、実際の調査事例などについて情報交換を行い、持続可能な森林経営にむけて森林の多目的利用と森林資源管理の現状と課題を整理し、多分野・多様な参加者による幅広い視野に立った総合的な議論を行います。
ポスター発表の設置はありません

T26 森林生態系の放射性セシウム汚染とその対策
Radiocesium contamination and countermeasure in forest ecosystem

コーディネータ: 金子真司(森林総合研究所) 大久保達弘(宇都宮大学)
28日
趣旨: 福島原発事故から3年半が経過し、放射性セシウム(Cs134+Cs137)は自然減衰で事故当初の6割程度に低下した。避難指示区域が見直されるにともなって被災地における林業の再開も進んでいる。一方、森林で採取される野生キノコや山菜などの食物から基準を超える放射性セシウム(Cs)が東日本の各地で検出され、里山に依存してきたこの地域の暮らしに大きな影響を与えている。また、シイタケ原木や家庭用の薪の放射性Csの指標値は安全をみて厳しいレベルに設定されており、これらの木材の生産は広い地域で困難になっている。
 過去3回の森林学会大会では、森林の放射能汚染についてテーマ別シンポジウムを開催し、放射性Csの森林生態系における初期沈着の状況やその後の森林内での動態および森林からの流出を明らかにしてきた。さらに森林の汚染の軽減にむけて、地域住民ととともに行っている様々な取り組みも紹介してきた。森林に生息する様々な野生生物の放射性Csの汚染の状況も明らかにされた。樹木による放射性Cs吸収のメカニズムを解明するための試験結果が報告され、放射性Csが樹木のどの部位から吸収されたかが熱心に議論された。事故後に萌芽した樹木の分析結果は、樹木による放射性Csの吸収がさらに起こることが示唆され、高い関心がもたれた。スギでは心材中の放射性Cs濃度が高い傾向にあり、そのメカニズムや今後の濃度変化が注目を集めた。
 このように、原発事故で森林にもたらされた放射性Csは、人々の生活に様々な形で影響を及ぼしている。このため多くの研究者がこの問題に取り組んでいるが、同じ地域や同じテーマで調査や研究を行なっていても、互いの研究成果を知らないことも多い。さらに、最近になって研究をスタートした研究者も存在する。このような状況を受けて、今回も昨年に引き続き公募によって発表者を募る形式とした。このセッションが森林の放射能汚染の問題の解決につながることを期待する。
ポスター発表も募集します

T27 森林におけるシカ問題の解決に向けて -被害・影響の把握から被害対策、個体数管理まで-
Evaluation and control of deer damage in forests

コーディネータ: 明石信廣(北海道立総合研究機構林業試験場) 日野貴文(酪農学園大学) 安藤正規(岐阜大学) 飯島勇人(山梨県森林総合研究所)
28日
趣旨: 全国各地におけるシカの増加によって、林業被害や森林生態系への影響だけでなく、農業被害や交通事故など、広範な問題が生じている。今後、人工林資源が成熟して更新面積が増加すると見込まれ、幼齢造林地におけるシカ被害がさらに増加することが懸念される。一方、これまでシカの捕獲を担っていた狩猟者は急速に減少しており、森林管理の面からも、シカ問題を解決する体制の構築が急がれる。
 近年、各地でシカによる被害・影響の実態把握の取り組みが進み、植生改変が他の動物などにもたらす間接効果などの研究や、下層植生の消失による土壌流出・侵食および水質への影響に関する研究も進んでいる。そのような影響把握では地域の自然環境の特徴などに応じた手法が取り入れられる一方、地域間の比較ができないため、全国レベルの情報交換や評価手法の共通化について検討する必要がある。
 問題解決のためには、シカによる影響把握だけでなく、被害対策やシカの個体数管理も不可欠である。例えば、シカの影響が大きいあるいは被害が予測される場所では、それを踏まえた森林施業を確立する必要がある。また、森林管理にシカ管理の概念・手法を導入することにより、シカ密度が高い場所などでシカの捕獲効率を高める環境を整備することも可能であろう。森林を主な生息地とするシカの個体数管理には、森林管理者が積極的に関わることが求められており、森林科学が果たすべき役割も大きい。森林への影響把握、森林施業、被害対策、個体数管理等の分野横断的な議論によって、シカ問題への対策を組み込んだ新たな森林管理を構築する必要がある。
 これまで日本森林学会では、シカ問題に関わる発表がさまざまな部門に分散していた。森林に関わる被害・影響の評価と、被害対策、森林管理者が関わるシカの個体数管理などについて、各地からの発表をもとに、問題解決に向けた議論を深めたい。
ポスター発表も募集します

T28 もう一つの森の主役・菌根:基礎研究から応用研究まで
Another leading part of the forest: mycorrhiza - From basic research to applied study -

コーディネータ: 玉井裕(北海道大学) 橋本靖(帯広畜産大学)
28日
趣旨: 森林生態系において、ほぼ全ての樹木の細根は菌根菌と呼ばれる菌類と共生しており、これらの菌根菌が、樹木の成長・生残に極めて大きな役割を果たしています。地下部で密かに営まれている菌根共生の実態については、分子生物学手法をはじめとする様々な分野の研究技術や解析手法の導入に伴い、飛躍的に詳細が明らかになりつつあります。特に、菌根菌の種多様性に関する研究は目覚ましく進んでおり、その流れは菌根の周囲に生息する細菌をはじめ、他の土壌生物との相互作用の解明にも波及しています。また、基礎研究の成果を林業や食用菌栽培へ応用するための試みも、全国各地で行われています。その一方で、菌根菌の生活環、共生機能や宿主との相互作用などについては、依然として不明な点が多く残されています。日本森林学会大会では、菌根共生に関する理解を深め、研究対象や分野を超えて知見を共有するために、第116回大会(2005年、札幌)より、菌根研究に関するテーマ別シンポジウムを開いてきました。このテーマ別シンポジウムは、最先端の研究を知ることのできる貴重な機会となっており、菌根研究の重要性と面白さを他分野の研究者にも発信しながら、国内の樹木菌根の研究に関するネットワークの中心的な集会として機能してきました。10年目の節目となる126回大会では、前大会に引き続き菌根共生の生理・生態に関する基礎的な研究から、林業や食用菌栽培への菌根菌の利用に関する応用的な研究まで、森林植物とその根圏共生微生物(菌根菌や菌根圏細菌など)を対象とした発表と討論を行い、今後の菌根研究についても活発に議論をしたいと考えて、本セッションを企画しました。なお今回も、同セッションのポスターでの発表も行います。学生ポスター賞を目指して積極的なエントリーを期待しています。
ポスター発表も募集します